インビザライン矯正で、痛いと感じることがあります。痛いと気になりますし、なんとか痛みを抑える方法はないのかと思いますよね。
インビザラインで痛いと感じる原因はいくつかあります。今回は、インビザラインが痛いときの原因と対処法について、詳しく紹介いたします。
インビザラインが痛いときの6つの対処法
さっそく、インビザラインが痛いときの対処法を紹介しましょう。
- 鎮痛剤を使う
- アライナーを削る
- アライナーリムーバーを使う
- ひとつ前のアライナーに戻す
- 装着時間は守る
- 医師に相談する
ひとつずつ、詳しく説明しますね。
1.鎮痛剤を使う
インビザラインが痛いときには、鎮痛剤で痛みを抑えることもできます。使い慣れた鎮痛剤があればそれでOKですし、ドラッグストアで購入したものでもかまいません。
歯科クリニックでも鎮痛剤の処方ができますので、次の受診時に処方してもらうと良いでしょう。
2.アライナーを削る
アライナーの端が当たって痛い場合は、尖っている部分を紙やすりで削ると痛みがなくなることがあります。
まず荒い紙やすりでざっと削ってから、細かいやすりで整えると良いですよ。紙やすりは、ホームセンターや100円ショップなどで手に入ります。
3.アライナーリムーバーを使う
アライナーの着脱時に痛いのであれば、アライナーリムーバーを使ってみると良いでしょう。
アライナーリムーバーとは、アライナーを引っ掛けることにより、スムーズに取り外しをするための器具です。ネット通販等でも売られています。椿クリニックでも購入いただけますよ。
アライナーリムーバーの代用として、普通のスプーンを使っている人もいるようですが、専用器具ではないので、自己責任でお願いいたします。
4.ひとつ前のアライナーに戻す
アライナー交換後に痛みが出た場合は、いったんひとつ前のアライナーに戻してみましょう。
1日程度様子を見て、また次のアライナーに交換してみてください。少し様子を見ながら交換すると、痛みが出にくくなることがあります。
5.装着時間は守る
装着時間が不足していると、歯に余計な負担がかかり、痛みが出やすくなります。装着時間が守れていないのであれば、今後は装着時間を守って過ごしてみてください。
6.医師に相談する
痛みが強い場合は、次の受診日に相談しましょう。次の受診日まで待てないほど痛いようであれば、電話で相談の上、早めに受診する方法もあります。
どのような痛みでどう対処すれば良いのかは、担当医にしか判断できないこともあります。痛みが強い場合は遠慮せず相談してください。
痛くて眠れないときや我慢できない時の対処法
インビザラインの装着で、痛くて眠れない・我慢できないなどの症状もあります。その場合の対処法もみていきましょう。
痛くて眠れないときは?
インビザラインが痛くて眠れないというケースもあるようです。そんなときには、鎮痛剤を服用して様子を見ましょう。
あらかじめ処方してもらっておくと安心ですが、市販の鎮痛剤など、普段からお使いのものがあればそれを使ってもらってかまいません。
我慢できない!やめたいときは?
インビザラインが痛くて我慢できない、矯正をやめたい、という場合はどうすれば良いのでしょうか?
やめたいほど痛い場合は、すぐに医師に相談してください。インビザラインで、我慢できないほどの痛みが生じることは基本的にはありません。
矯正を始めてすぐのあいだやアライナーを交換した直後などに軽い痛みを感じることはありますが、2~3日でおさまることがほとんどです。
我慢できず、矯正をやめたいほどの痛みがあるときにはすぐに相談することをおすすめします。
インビザラインが痛いのは動いてる証拠?痛みの種類5つ
そもそも、インビザラインが痛いのはどうしてなのでしょうか?
痛みの原因には、以下のように種類があります。
- 歯が動いてる痛み
- アタッチメントやマウスピースが口内に当たる痛み
- 上下の歯が当たったときの痛み
- 抜歯後の痛み
- 歯が後戻りした痛み
1.歯が動いてる痛み
インビザラインで痛いのは、歯が動いているためであることが多いです。
歯が動く際の鈍い痛みは、インビザラインを始めてすぐの頃に生じることが多いほか、アライナーを交換した直後に感じやすいです。
2.アタッチメントやマウスピース(アライナー)が粘膜に当たる痛み
マウスピース(アライナー)を固定するためのアタッチメントや、マウスピース自体が粘膜に当たることで、痛みを感じることがあります。
粘膜は繊細で刺激を感じやすいため、痛みが生じることもあります。インビザライン矯正を始めてすぐのころに生じやすい痛みですが、慣れれば痛みもなくなることが多いです。
3.上下の歯が当たったときの痛み
矯正中は歯が動いていて痛みに敏感になります。上下の歯が当たるだけでも刺激を感じ、痛い場合もあります。
慣れとともにおさまることが多いですが、アライナーを交換したときにまた痛みを感じることもあります。
4.抜歯後の痛み
矯正のために抜歯をした場合は、抜歯後の痛みもあります。
矯正自体による痛みではありませんが、抜歯後はしばらく痛い可能性があるので、あらかじめ鎮痛剤が処方されることもあります。
5.歯が後戻りした痛み
矯正で動いた歯が、後戻りしたときに痛みを感じることがあります。原因は装着時間が不足していること。規定の装着時間を守って過ごしていると痛みは落ち着きます。
どうしても痛いときにはひとつ前のアライナーに戻すと、痛みが和らぐことが多いです。
痛みが出やすいタイミング
インビザラインで痛みが出やすいタイミングをまとめると、以下のとおりになります。
- 初めてマウスピース(アライナー)をつけるとき
- マウスピース(アライナー)を交換したとき
- 装着時間が不足した後
初めてマウスピース(アライナー)をつけるとき
初めてマウスピース(アライナー)をつけるときには、多くの方が痛みを感じます。
歯が動く際の痛みに加え、マウスピースという異物に口が慣れていないため、粘膜に当たって痛いなど、さまざまな不快感を感じる可能性があります。
慣れるまでは違和感があると思いますが、数日程度で慣れるでしょう。
マウスピース(アライナー)を交換したとき
インビザライン矯正では、1週間~2週間ごとにマウスピース(アライナー)を交換することで、歯を動かしていきます。
マウスピースを交換するたびに、痛みを感じる可能性はあります。矯正開始直後の痛みに比べると痛みの程度は軽いですし、全然気にならないという方もいます。
装着時間が不足した後
装着時間が不足がちになると十分に歯を動かすことができず、痛みが生じることがあります。
忙しい日や外食が続いたりしたときには装着時間が不足しやすいので、なるべく、あらかじめ調整しておくのが望ましいです。
まとめ
インビザライン矯正では、痛みを感じることがあります。しかし、インビザラインだから痛いというわけではなく、むしろ、ワイヤー矯正に比べると、痛みは少ないと言えます。
我慢できないほどの痛みが出ることはほぼありませんが、万が一、強い痛みがある場合は、すぐに、クリニックに相談してください。
椿クリニック審美矯正歯科では無料カウンセリングを実施してますので、ぜひ気軽にご相談ください。
この記事は私が監修しました
田邊 俊成
椿クリニック 院長